防蟻性テストの標準仕様であるJWPA第11号総合試験を用い、21日間試験した結果を以下に示します。
このようにサイプレスは防蟻性の面で、ヒノキ以上の性能を示し、シロアリによる食害が極めて受け難い木材で、エクステリアでの使用に最適であるといえます。
死虫率
(%) |
質量減少率
(%) |
|||
MIN-MAX | AVE | MIN-MAX | AVE | |
サイプレス | 56~98 | 83 | 0~4 | 2 |
スギ | 49~75 | 59 | 12~37 | 24 |
ヒノキ | 51~84 | 68 | 16~28 | 22 |
マツ | 7~16 | 11 | 17~40 | 31 |
スプルース | 4~26 | 17 | 10~34 | 28 |
シャーレにオオウズラタケを植え、生え広がったところで、5種類の木材を入れ、60日間恒温槽で培養しました
質量減少率(%) | ||
MIN-MAX | AVE | |
サイプレス | 0~3 | 2 |
スギ | 14~28 | 21 |
ヒノキ | 9~23 | 17 |
マツ | 17~38 | 27 |
スプルース | 20~34 | 27 |
上の表は60日後の質量の減収率です。このようにサイプレスは質量の減少がほとんど見られず、耐久性はヒノキなど他の木材より数段優れていました。
横浜国立大学 矢田茂樹教授による曲げ強度の試験では、ベイスギの約1.6倍の強度がありました。
また、ヒノキの約3倍の硬さがあり、歩行時の耐磨耗性に優れ、床材に適しています。
ヤング係数
(tonf/cm2) |
曲げ強さ
(kgf/cm2) |
板目硬さ
(kgf/cm2) |
比重
(g/cm3) |
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サイプレス | 62~78 | 788(108) | 3.0 | 0.68 |
ベイスギスギ | 45~70 | 483(99.5) | 1.0 | 0.37 |
ヒノキ | 76~105 | 601(840) | 1.1 | 0.41 |
( )内は標準偏差 |
写真はサイプレスとベイスギの冷水抽出性の比較をしたものです。
ベイスギは着色性のアクが出ますが、サイプレスはそのようなアクはほとんど出ません。
ですから、池などの親水施設で使用しても、水を汚すことがなく安心です。